奨学金は、社会の問題です

◆返す時には「借金1000万」?

日本では、大学は「人生の二番目に高い買い物」と言われ、持ち家に次いで二番目に高額な買い物だと言われています。

現在、国立大学の年間授業料は約53万円でその他にもテキスト代や交通費などがかかり、「安い」と言われている国立大学でも四年間で少なくとも200万円の学費が必要になります。では私立大学はどうかと言うと、私立大学の年間授業料約85万円で、その他にも施設管理費などの納入金を含めると、100万円を超す大学も多くあります。

一人暮らしをしている学生はさらに生活費がかかります。

人によっては大学を卒業しただけで1000万円近い負債を背負ってしまうことがあります。社会に出る前に多額の負債を背負う学生が増加しているのです。

 

◆「返したくても返せない」返済者

日本学生支援機構の調査によると、奨学金の延滞者の約8割が年収300万円以下であることが明らかになりました。三ヶ月以上の延滞をしている人は約20万人と言われていますが、実に約16万人は「返したくても返せない」層だと言えます。

奨学金Q&A

いまの奨学金のどこが問題なんですか?

 

A:学びのために借りた奨学金。でも、卒業していざ返済となった時に、その返済に追われ若い人に大きな負担になっているというのが問題になっています。

 

どうしてその人達は奨学金を借りたの?借りなきゃいいのでは?

 

日本は大学にかかる費用が先進国の中でももっとも高いグループに入ります。

いまや大学生の2人に1人は日本学生資金機構奨学金を利用するなど、経済力に不安のある家庭は奨学金を利用するのが当たり前のようになっています。

 

お金がないのに、どうして大学に進学したの?

 

いま、高校卒業者への求人数がとても減っています。例えば、求人数は、ピーク時の1992年には167万件でしたが、2010では198000件になるなど、約88%も求人が減っています。平成23年度の18歳人口は約120万人であり、それに対して求人数はわずか約20万件ほどしかありません。今は高校卒業と同時に就職をする事がとても困難な時代になっています。